暗い部屋でゆったり聴きたい「Spangle call Lilli line」っていうバンド
このタイプのバンドが好きな人結構いるだろ…っていうのはよくある話だが今回紹介するのもそんな感じのバンド。
皆さんどんなバンドが好きですか?激しいバンド?ポップなバンド?
好みは人それぞれだろうが僕は傾向として幻想的な雰囲気が漂ってるバンドはメタルだろうがポップスだろうが…もはやバンドではなくても好きだ。
そんな僕が休日が全然ない現実から逃避する時に結構聴いている
Spangle call Lilli line
というバンドを紹介したい。
どこか浮世離れした音楽。メジャーシーンではなかなかお目にかかれないインディー感がなかなか癖になってしまう。
サイケ感漂うリードに無機質に進むリズム隊…当然麻薬なんてやったことはないんだけれどトリップしたらこういう雰囲気に浸れるのだろうかなんていう妄想をしてしまった。加えて空閑系がバッチバチにかかった冷え切ったギターに優しい声…間違いなく人間による演奏だがとにかく現実感がない。
目をつぶって音だけ聴いてみて欲しい。まるで映像を見ているかのような感覚に鳴らないだろうか?
無駄な音が一切ない。世界のトレンドは全く違うが最近の日本のメジャーシーンは音数過多な気がする。
全然悪い事じゃないですけどね。バックがきらっきらのド派手な曲ももちろんカッコいいがたまにはうどんやそばが食いたい。
wiki情報で申し訳ないがメンバー全員がデザイナーやカメラマン等、別の仕事をしている傍らにマイペースに活動をしているらしい。この活動形態でよく20年も活動が続いているものだ…と感心。
しかし、他の活動で磨かれた感性のフィードバックがあるからこそのこの強烈な情景描写があるように思える。曲を作る前のイメージ段階から角度が違っているような…実際に景色、その他諸々様々なものを実際に見たりしているからこそハッキリと絵が浮かんだ状態で曲を作っているのでないだろうか。これは僕の想像にすぎないが。
圧倒的に美しい曲だ。誰が聴いても…とは言わないが僕はそう思う。
こんな曲がアルバム未収録なのだからこのバンドは恐ろしい。売れる気が一切ないのだ。
”売れる気が無い”
これは表現者としては最強で最高の状態なのかもしれない。なんの制約も無く自己表現を行える状態…音楽家はそうあるべきなのだろうが実際の所「音楽はビジネス」である。納期もあるし曲の方向性だってガッチガチに定められたりするかもしれない。
そんな中、自由に活動しているSCLLは日本でも有数な真の表現者集団なのかもしれない。
売れる気が無いので多くの人の目には止まらない。でもぼくにはそれがもったいないと思ったのでブログを書いてみた。
他にも日の目を見てない素晴らしい音楽があるのかもしれないがとりあえず今日はこのバンドを聴いて寝ます。