なんでもコンクール

好きな音楽についてゆるーく書きます。基本的に褒めちぎり。

46億年LOVEが予想外に名曲-歌詞の考察とか感想- #アンジュルム #児玉雨子

タイトル通りな感じにいきます。

正直最近はちょっとアンジュルム離れしていたというか…uraha=loverは結構好きだったけど他の曲にグッと来ていない自分がいた。でも新曲は一通りチェックするので期待もせずMVを再生…

 

www.youtube.com

 

…名曲!!楽曲大賞クラスじゃないか!!

歌詞や曲のどこを切り取っても面白い曲がきてしまったのでブログにまとめておこうと思う。ツイートだと感想や考察がおさまらなそうなので。

 

 

 

※先に考察している方がいたのでリンクを。なるべく別の所について語っていこうかと。

ameblo.jp

 

 

とりあえずクレジットからして物豪華であることを簡単に伝えたい

作詞:児玉雨子 今をときめく美人作詞家。つんくの後継と言うものがあるとしたら彼女だと思ってます。

作曲:林田健司 代表曲・SMAP「青いイナズマ」 ジャニーズ等々作曲提供多数

編曲:鈴木俊介 アイドル曲をロック・ファンクソウルにする名人。編曲家と同時に凄腕ギタリスト。あとはwiki観てください。

 

 

詞曲ともによくてどこをピックアップするか迷うが歌詞のインパクトが個人的に凄かったので気に入った部分の考察をしていこうと思う。

 

 

 

 

 

「目が回るくらいに忙しい日々 白黒淀んだこのグレーなシティ」

 

46億年LOVEという曲名通りスケールのでかい曲ではあるんですけど凡人の我々には途方もつかない長さで想像する余地も感情移入する余地もない。

が、しかし、児玉雨子の親切心なのか技法なのか…歌詞全体を眺めた時に幾つか具体的な光景として想像できるポイントがあるんですよ。その最初のポイントがここ。

 

人間の脳って物事を絶対的に認識するのが苦手ですよね。

例えば視覚で考えた時に「300mのビル」を他の対象物が無い状態でどれくらい大きいか想像つくでしょうか?聴覚なら絶対音感相対音感

 

宇宙に対して用意された対象物が街なんですよね。そして1人の人間からしたらシティそのものも比べ物にならないくらい大きなもので…それを遥かに上回る宇宙のスケールの大きさが更に顕著になる良いくだりだと思う。

…そう、結局のところ途方もつかないままなんです。宇宙の大きさを表現することはできない。

この歌詞とサビの組み合わせによって、LOVEという感情は結局文字や風景では表現できないものであるという事を伝える仕組みになっている。ただ単に大きいってことを伝えようとしているわけではないと個人的に思ってます。

 

「来てよ!優しい愛の時代 

女も男もみな人類」

人類・女・男…で、想像つくのは「アダムとイヴ」…永遠の命と引き換えにエゴを手にしてしまったという原罪の神話ですが…

 

「歴史に名を残す前に アツい電話くれなきゃ 無理無理」

このエゴっぷり。「来てよ優しい愛の時代」でラブ&ピースをものすごく感じたんですよね。双方向の。

でもこのくだり女→男で凄い一方的。言ってくれなきゃ分からないよ?的なこの曲ではエゴ≠自我・自己で「エゴ=利己主義(軽いニュアンスの)」なのかもしれない。

綺麗ごとになりがちな歌詞が一気にリアルになった。感情移入しやすいというか…

スケールの変化についてはつんく♂リスペクトなのかどうなのか…まぁハロプロ名物感。

 

 

「生き残り続けられたとして
行き着く先はどこなの?
真夜中って無性にさみしくて
早く寝るのも怖いわ」

2番は一転してリアルだなと感じた。余程能天気な人でなければ将来の事を考えて不安になる瞬間ってあると思うんですよね。

行きつく先=死ってことではなくて、何の為に生きるのか…行きつく先=「人生の目標」なのかなと。

個人的な話になるが社会人になってから何の為に生きているのかよく分からなくなったりする瞬間があったりする。とりあえず分かりやすいのが「お金」。でもお金を手にした先は…?と答えの無い自問自答をするのだが、もうひとつ分かりやすい目標として子孫繁栄がある。僕は結婚していないので想像もついていないのだが世の中のまともな親であればパートナーや子供の為に働くはずである。この解釈ならこのくだりも「人類・愛」にかかってきているのかも?

人生で何を成すか、という悩みはどんな人でも持っていると思うがとりあえず家庭があるのならばそこが目標になっている、よってこの歌詞は未婚の人間の視点である。

…だからなんだ、という話だがこのあとのくだりによってこの歌詞の主人公(?)はローティーンではない事が分かる。

 

若い女の子視点じゃないって結構ありそうでない気がする。僕が知らないだけだろうか…

 

 

”誰も彼も きっとちがう同士

ATフィールドなくだり。
わかんなくても当然 ダイバーシティ

ダイバーシティ=多様性。上のくだり、人間それぞれの自我・自己=エゴ=個人とも解釈できる。1番のシティにも掛かっていて視点が街に移動する効果アリ。
傷ついたら「傷ついたよ」と
伝えられたら…”

人間の心なんて読めないのなんて当然で完全にわかりあうことなんて無理ですよね。伝えなきゃ分からんし。

この曲は人間のエゴや他人と分かり合う事の難しさとかをちゃんと盛り込んでくれているから好き。感情移入ポイントだと思います。

 

 

”作ろう!まばゆい愛の時代
それしかないよ 実際問題
夢に見てた自分じゃなくても
真っ当に暮らしていく 今どき”

1番の「来てよ!」に対しての能動的な歌詞!

ここまでのくだりは全部ここから先の展開の為にあったのかもしれない。

人間同士で分かり合う事、愛し合う事が難しい事であったと理解してもそれでも…

 

いくらネガティブになって悩んでいてもどうしようもないんですよ。起こってしまった事は起こってしまったことだし人間のATフィールドは消滅しないし仕事のミスは無かった事にはならないし落とした単位は帰って来ないんです。

 

どうせ過去を変える事が出来ないのならば先の事を考える事が一番合理的な答えであり、この歌詞の主人公は嫌な事や過去とのギャップを飲み込んだ上で前を進む道を選ぶ事が出来たのでしょう。

…そう、ここも「歴史」とか壮大なワードと掛かっている。人間の人生、時間軸…宇宙の歴史である46億年…哲学的な話になってきましたね…

 

 

 

 

もしも争いのない未来
誰かが堪えてたら意味ない
夢に見てた自分じゃなくても
真っ当に暮らしていく 今どき

ここにきて人間一人の話からラブ&ピースに切り替わっている。このくだりこそアンジュルムが伝えたい、なのかなと。表面的な平和じゃなくて本当の意味での平和の祈りなのだろう。エモい。

what is loveの「たった一人を不安にさせたままで世界中を幸せにできるの」を思い出す。なんとなく。

 

 

ノってこう
結局はラブでしょ

 

端的かつここまでのくだりを踏まえて説得力のあるフレーズ。この曲は色々考え抜いた末でここにたどり着いた感じがします。

 

 

長かった…

 

書きながら考察したので若干妄想気味。

とりあえず他の人の考察ブログがどんどん上がってくるのを待ってます。

 

※歌詞をまとめていた方がいたので参考にさせていただきました

待ってました!『46億年LOVE』 - しゃかりき警部の事件簿。