なんでもコンクール

好きな音楽についてゆるーく書きます。基本的に褒めちぎり。

GALNERYUSはDESTINY以外にも名曲は沢山あるよって話~その②~

前回の記事書いたの1年半前ってまことですか????

vai3042.hatenablog.com

 

 

 

miniアルバム”絆”より

tr.1「絆」

youtu.be

7th発売からわずか三か月後にリリース。この時期のGALNERYUSはノリにノリまくってた。

 

近年のガルネリのライブではもはや鉄板。「CR蒼天の拳のタイアップということもあって内容も漫画とリンクしている非常に男臭い曲である。タイアップのせいでMVが強烈にダサい。

バンド初期から、中世…だとか革命がモチーフの曲が多く、「漢(おとこ)」「拳」って感じのアジアっぽいモチーフの曲って意外と無かったかもしれない。そもそも曲名が漢字の曲も思いつく限りでは5thの「終わりなき、この詩」くらいしかなかった気がするの。レア。

歌がとにかくいい。小野正利の声質の凄さは、こういう熱い曲を歌った時に暑苦しくならないところだと思う。

正直、ジャパメタって濃すぎて胃もたれしがちなボーカル多いと思う。それが良かったりするんだけど。

 

ある種の清涼感を感じるこの声質は、意外とメタル界隈ではお目にかかれない貴重さがあると思う。ポップスで大成功しただけのことはあるなぁ…という得心。

 

同アルバム収録の「TIME AFTER TIME」なんかも結構お気に入りで、key.のYUHKI作曲のキラキラした曲。キーボーディストが作るとやっぱスケールがデカくなる気がする。個人的に3rdの「In the cage」を思い出しました。あれは作曲SYUだけど。

 

このアルバムの次にセルフカバーアルバムが2枚リリースされるのだが、実はこの時点でセルフカバーが2曲収録されている。2ndの名曲「Whisper In The Red Sky」が、まさかまさかの曲名「ACROSS THE RAINBOW」になってたりしていて、当時は結構びっくりしていた。

 

 

 

 8th album"ANGEL OF SALVATION"より

tr.3「TEMPTATION THROUGH THE NIGHT」

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 普通のメタルバンドだったら、こういう曲無いよなぁと漠然と感じた曲。

アルバム全体にも感じるが、浮遊感が強い。それだけならANGRA聴けばいい話なのだが、ギターソロに入ってからの裏でうねっているベース・バッキング・ドラムの跳ね方が、ソロの美メロを”美”だけではなく怪しげなものにしている。

緊張感ある間奏からのCメロの開放感も素晴らしい。構成が本当に上手い。

 

 

アルバムという形態が廃れてきた…なんて言われるようになってきたけど、ちょっと残念だなって。

僕が思うアルバムって言うのは、書物における「章」みたいななもので。例えば小説を読み終わったときにお気に入りの「章」だけもう一回読み返して感動したり…僕はよくやるんですけど。

アルバムが「章」なら曲は「名シーン」「名台詞」と言ってもいいかもしれない。名シーンや名台詞というものは前後の文脈を踏まえて成り立ってたり感動が増すものであり、音楽にもそれに近いものがあるかもしれない。

 

 

 "ANGEL OF SALVATION"は本当にいいアルバムで…思い出補正も掛かっている”RESURRECTION”がどうしても1番好きなアルバムになってしまうのだが、ベストアルバムを除けば一番人にオススメできるかもしれない。

あくまでメタルの範疇…という話ではあるが、複雑なイメージを感じさせない構成、開放感のある明るい曲調、ある種のポップさがある。

 

 

テクニック:キャッチーの比率はこのアルバムが理想なのかもしれない。最近のガルネリウスのアルバムに感じる超絶技巧も聴きこめば非常に素晴らしい出来なのだが、パッと聴いたときにこちらのアルバムの方が曲調の幅広さは感じやすい。

 

何より表題曲「ANGEL OF SALVATION」の完成度が素晴らしい。

 以下の記事でも触れているが、クラシカルな曲でイングウェイを感じさせないということは、相当な試行錯誤とセンスが問われる。15分越えの曲をだらけさせずに聴かせてしまうメロディセンスは天才的だ。

 

vai3042.hatenablog.com

 

 

 

セルフカバーalbum”THE IRONHEARTED FLAG Vol.1: REGENERATION SIDE”より

tr.5「MY LAST FAREWELL」

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ガルネリウスは前ボーカルと現ボーカルの声質がかなり違う。

小野さんの方が一般受けしやすい声で、多分ボーカルが変わってから新規に増えたファンは多い。

ただ、小野さんが加入した時点で5枚もアルバムがリリースされていたし、過去の曲も名曲揃いだったのだが、音源は当然YAMA-Bの声なので「今のボーカルで聴きたい…」とぶっちゃけ思ってしまった人は多いだろう。

そして、そんなファンの思いを察したのかどうなのかわからないが、まさかのセルフカバーがリリースされる運びとなった。しかも2枚。

 

1枚目は、アレンジに大きな変更は無く、現在のメンバーで取り直したといった感じだ。当然音もよくなっている。

全部好きなだが…この曲が個人的にうれしかった。ガルネリウスにしては珍しくかなりシンプルな曲で一緒に歌いたくなるBメロ・サビが印象的だ。

昔からの人気ナンバーなので、新しく聴き始めた人は覚えていて損はないだろう。

 

 


セルフカバーalbum”THE IRONHEARTED FLAG Vol.2: REFORMATION SIDE”より

tr.3「HALL OF SHAME」

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1枚目は一般的に想像できるセルフカバーだったのだが、問題は2枚目で…

・曲名変更

・歌詞変更

・アレンジも変更。曲によってはkeyも変化。

という、前代未聞のセルフカバーアルバムとなった。リアレンジalbumと言った方が正しいかもしれない。

 

過去に収録した曲の中でもSYUが満足しきれなかった曲や、元々考えていたkeyだと前ボーカルが歌えない曲なんかを録り直している。

ちなみに、音域の制限が小野さんだと無い(…無い!?)らしい。どこまでも高い曲が作れる…

 

わざわざ作り替えただけあって、過去の”惜しい”曲が一斉に息を吹き返した印象。特にこの曲は歌が本当に良い。過去のver…「BLAME YOURSELF」でのBメロは気持ちよくリズムに乗っかってない感じがしたから嬉しいリアレンジだった。

tr.7「ALONE」も素晴らしい。もはやメタルではないが…(んなことはどうでもいいんだよ!)

 

アルバム全体の感想としては、やっぱ日本語曲の違和感が無くなったのがデカい。前は日本語だと、ただでさえ強かったジャパメタ臭が強すぎて…。

…なんかYAMA-B批判みたいになっているけど、”曲による”という話で、当然前のボーカルの方があってるなって曲はちゃんと存在しますからね…

 

 

 

9th album"VETELGYUS"より 

tr.2「ENDLESS STORY

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伝統的なスピードメタルをやってきたガルネリウスがここにきて、電子音を取り入れたりし始めたアルバム。正直、曲単位では好きな曲があったりするけどアルバムを通しての印象が薄い。リリース当時、あまりメタルを聴いていなかった時期だったのかもしれないが。

 

歌メロを更に強調した曲が増えた印象があり、今聴くと結構良い曲多くて反省している。特に実質的な1曲目であるこの曲は、あまりにサビのメロディが切なさ過ぎる。

メタル、と言えば当然楽器にも耳が行きがちだが、この曲はとにかく歌100%。超絶技巧に一切負けずに逆に食ってしまっている。

 

tr.9「SECRET LOVE」もオススメ。どこか懐かしい雰囲気でJフュージョンぽかったり、80年代風歌謡メロディだったり…不思議な曲。一昔前の名曲アニソンと言われても違和感ないかも。

 

 

 

 10th album"UNDER THE FORCE OF COURAGE"より

 tr.4「THE VOICE OF GRIEVOUS CRY」

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記念すべき10枚目のアルバムはコンセプトアルバムとなっており、SYUが書き下ろしたストーリーに沿って1枚のアルバムとなっている。通して聴いた方が良いのだが…組曲形式ではなく1曲ずつ独立しているため、個別に聴いても問題はない。

このアルバムは何といってもtr.3「RAISE MY SWORD」が有名で、今のガルネリウスの代表曲となりつつある。(ブログタイトル変えた方がいいくらい…)

 

でも、アルバム的にはレイズマイソーの次のこの曲こそが素晴らしい。

何が素晴らしいって歌い出し。こんなに清涼感のある泣きメロありますか………ギターとか色々凄いけどもうとにかく歌い出しが凄い。(2度目)

 

リリース当時は、変なところで真面目になる自分の悪い癖で「コンセプトアルバムなのだから頭から最後の曲まで続けて聴かなくてはいけない」という強迫観念みたいなものがあって、あんまり聴きこめていなかった。多分、陰陽座のせいです。

コンセプトなだけあって、映画のような曲調の変化を感じる…起承転結のしっかりしたアルバム構成になっている。

 

そして、次のアルバムはまさかの続編だった…

 

 

 

11th album”ULTIMATE SACRIFICE”より

tr.9「ULTIMATE SACRIFICE

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コンセプトアルバム2作目。そして、長年在籍していたドラムのJun-ichiが脱退し、新しくFUMIYA(unlucky morpheus、猫曼殊等…)という若いドラマーが加入した。

あくまで個人的なイメージだが、このアルバムから超絶技巧が更にクラスアップしたイメージ。ただでさえエグかったキメが、もう誰にも真似できないクラスの激しさになった気がする。

 

テクニックの印象が増した楽曲群の中でも特に、メロディが素晴らしいのは表題曲でもあるこの曲だと思う。出だしのギターがクサすぎる!

間奏の展開もドラマティックで素晴らしい。個人的にAOSに次ぐ出来で、SYUのシャウトからのギターソロの流れは鳥肌もの。メタルファンなら聴いて損はない。

 

っていうかコンセプトアルバムなんだけど、正直ストーリーガン無視で聴いてたなぁ…

 

 

 

12th album”INTO THE PURGATORY”より

tr.5「NEVER AGAIN」

youtu.be

 

久々にガルネリ熱というか、「これは良いもの来たぞ…」と初見の時点で感じた最新アルバム。熱くなって5年ぶりにライブにも参戦してきた。

今までの楽曲にも散々プログレ要素は取り入れた曲は沢山あったが、今回のアルバムは特に顕著。あくまで間奏部分の話だけど。

曲調以外に、keyで今まで聴いたことが無い不思議な音を使っていたり、楽器隊の変化も新鮮だった。マンネリ化しやすいジャンルだけど、こういう細かい部分の変更でも結構印象が変わるものだなぁと。

 

えげつない曲揃いだが、その中でも一番わかりやすいこの曲をオススメしたい。昔のガルネリウスっぽさを感じたかな個人的に。

あと、tr.1「PURGATORIAL FLAME」も素晴らしい。ガルネリウスのアルバムの一曲目はSE扱いのインストが多いのだが、入場曲っぽすぎる曲が多すぎた。

「united blood」並みにギターを弾いている曲は、最近なかったけれど今回はちゃんとカッコいいソロを弾いていて感動。素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

長くなったけどこんな感じ。最後ら辺疲れちゃってちゃんと書けてないかも…

おすすめしてきたけど、とりあえずセルフカバーベストからが入りやすいかな?

 

 その①から時間が経ってしまってすいません。期間開けすぎて文章の感じも大分変っちゃいましたね…

では。