なんでもコンクール

好きな音楽についてゆるーく書きます。基本的に褒めちぎり。

ギター系女子「Halestorm(ヘイルストーム)」

何故、人はロックが好きなのか。

昨今、クールで知的なバンドが増えてきている。複雑な曲構成、高度な演奏、それを感じさせない上手なアレンジ…素晴らしいことだと思う。ただロックの本質はそこじゃない。

言語化が難しいが、大音量で聴いた時に理解できるような気がする。ライブハウスで聴いて身体で感じるのが理想…しかし毎日通うのは難しいので限りなく近い環境にするためには音量を上げるしかない。

そうすると、今まで聞き逃してきたギターのノイズやボーカルの息継ぎなんかが聞こえてくる。そこに人肌を感じ興奮するのである。

 

Halestorm(ヘイルストーム)はアメリカ出身のハードロックバンドだ。古き良きUSハードロックといった趣だが海外ではかなりの人気を誇っていて、2010年代を代表するバンドの一つと言えよう。

                                       

世界一ギブソンが似合う女、Lzzy hale(リジー・ヘイル)

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人気の要因は99.99999%、彼女の存在だろう。

”アメリカのイイ女”を絵にかいたような恵まれたルックス。似合い過ぎている革製品、そして、何といってもギブソン製のギターに目を引かれる。

ジャズマスターやテレキャスのようなフェンダー系のギターを好んで使用する日本のバンド女子とは対照的だ。流石アメリカ。

 

このMVで使用されているギターはエクスプローラーという種類のギターで、古くはエリック・クラプトン…そして一番有名な使用者と言えばメタリカのジェイムズヘッドフィールドだろう。世界で一番かっこいい変形ギターなので当然の事だが、僕も持っている。

見た目のイカつさからか、男でも持ち主を選ぶ難しいギターだと思うのだが…女性で弾いている人は彼女以外見たことがない。

また、このエクスプローラーは彼女のシグネチャーモデル、言い換えると専用機である。ホワイトファルコンのような真っ白なボディにゴールドパーツ、そして高級感のあるバインディング加工…常人ではギターの見た目に食われてしまう程の華やかさと力強さを兼ね備えた素晴らしいギターだ。

残念ながら現在は生産しておらず手に入れるのが困難な状況だ。欲しい…

まずい、エクスプローラー愛が溢れて早口になってしまった。ここまでバンドの話を一切していない…

                                       

いや、もう”歌が上手すぎる”としか

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見出しの1行でこの記事で伝えたいことを言ってしまった。困った。

声質もさることながら、とにかくシャウトが凄い。ハイトーンが伸びること伸びること… かつてのVIXENを彷彿させるようなパワフルさだ。80年代にデビューしていたら間違いなくトップスターになれた器。

日本でいうところのsuperflyにあたるボーカリストだろう。ギター持ってなくてもそれくらいのポテンシャルがあるだろうし。

 

曲に触れていこう。曲名を直訳すると「私は火炎」。MVも燃えているし、曲以前に物理的にも熱い。

静かな歌い出しで始まって最初のサビでパーッと広がる所、100点です。シンセやストリングスを使っているわけではないのにこの壮大さ、そして後半のソロを挟んでからのシャウトパートで胸が締め付けられそうになる。まるで映画の主題歌のような大作だと思います。

2188万再生は伊達じゃない。

                                       

ロックの復権はいつになるのか

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Halestormの人気が出始めた同時期、奇しくも日本ではGLIM SPANKYが売れ始めた。

世界的にロックが下火と言われ続け何年くらい経ったのか。下火どころか”ロックは死んだ”なんて抜かす人もいる。

流行り廃りというのは結局のところ「あるジャンルが流行る→巷に似た音楽が溢れかえる→リスナーが飽きる→別のジャンルが流行る」の繰り返しであり、裏を返せばロックが下火と言われた時に生まれ、生き残ったバンドは真の実力者というわけだ。

逆に”本物”が見つけやすくてリスナーとしては感謝したいくらい。ありがとうセンテンススプリング!

冗談は置いておいて、僕はロックブームは近いうちに絶対来ると踏んでいる。

何故ならエレキギターもドラムもベースも聴いていて”気持ちが良い”から。今はEDMやヒップホップに浮気している人達もそろそろ飽きる頃だろう…

 

その時までロックバンドが生き残る事が出来るようにサブスクで沢山聴いたり、人に勧めたり、グッズを買ったり…色んな方法で支えていきたい。

 

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