なんでもコンクール

好きな音楽についてゆるーく書きます。基本的に褒めちぎり。

妖精帝國「the age of villains」感想 

お久しぶりです。

 

で、スタートする記事多すぎですね。すいません。

当方、コロナの影響をモロに受けていて、空いた時間に音楽を聴いてはツイッターで脊髄反射な感想を虚空に投げかける日々を過ごしています。

 

メタルはいいですね…元気が出ます。

というわけで4年半ぶりに妖精帝國がアルバムをリリースしたので軽くレビューっぽいのを…

 

 

Spotify:

open.spotify.com

 

Apple Music:

妖精帝國の「the age of villains」をApple Musicで

 

 

 

tr.1「A Treatise of Villainy: The Seventy-Two Villainous Truths (And One Blasphemy)」

tr.2「Autoscopy」

初手ASMR、ではなくオープニングSE~疾走チューン。

今までの作品ではスラッシーな曲でもロリータ感を損なわない範囲で歌っていた気がしていたんだけど…歌い方が随分とロックになりましたね。

吐き捨てた後のブレスに人間味を感じて個人的には好印象。「バンドサウンド」によく馴染んでると思います。

 

歌ウラでピロピロ入れちゃう感じとか「solitude」思い出しました。これはいいアルバムの予感…!

 

Solitude, a song by 妖精帝國 on Spotify

妖精帝國の「PAX VESANIA」をApple Musicで

 

 

 

 

 

 

tr.4「IRON ROSE」

耽美過ぎるイントロで「これぞ妖精帝國!」な曲。

サビのフックが一番印象的かな?

「咲かせて!IRON ROSE!!」の部分がバトル物のアニメのOPみたいでかっこいいし、ライブで聴いたら盛り上がりそう。

 

間奏の構成が王道のネオクラでお城が建ちそう。ありがちなギターソロだけどチョーキングの爽快感が気持ちいいっすね。

 

 

 

 

tr.6「濫觴永遠」

結構色んなメタル聴いてきたけど今まで聞いたことないタイプの曲。所謂変態。

裏打ち+語りなんて曲あります?知ってたら教えてください。まさか妖精帝國でスラップを聴くことになるとは思わなかった…っていうかなんちゅーボーカルワーク

 

ギターリフ入ってきたときの高揚感が…人間は焦らされると気持ちよくなっちゃう生き物なんですよねー。静と動の使い分けが素晴らしい!

「異質」っていう意味では初期を思い起こさせるかも。

 

 

 

 

 

tr.7「Eclipsed」

前の曲が脳がバグるタイプの曲だったので、もっと聴きやすい曲が配置されているかと思い込んでいたのに…突然の「喘ぎ」で脳みそ壊れましたありがとうございます。

あ、これゆい様以外に歌えない曲って思いました。とにかくエロ全開。

 

ディスコを感じさせるビートなのもエロさを狙ってやっているのかな?妖精帝國流の「夜の街」って印象です。これも聴いたことないタイプの曲で面白い。

 

 

 

 

 

tr.8「Hell in glass」

ってかこのアルバム、6曲目から様子がおかし過ぎる(誉め言葉)

皆が「ゴシック」って言葉に対して持つ印象ってどんなものがあるだろうか。

「なんとなくクラシカル…?」

「耽美」「可愛い」

と、色々あると思うんだけど「ホラー」な要素が結構強かったりするジャンルなのかなと僕は思ってる。あと「背徳感」とか…とにかく倫理に反している部分が危なっかしいけど魅力的なのかなーと。

 

ドゥームな曲調が生み出す激重ビートが何とも暗くて癖になりそう。っていうかゴシックメタルって本来こういう曲調だったりする。日本詞でこういう曲は貴重だと思います。

 

 

 

 

 

tr.10「Paradiso≒Inferno」

妖精帝國の魅力は色々ありますが「没入感、宗教、洗脳」ってワードが挙がると思うんですよね。僕だけでしょうか?

かつて、patriot anthemにナチス感…stigmaにエクソシスト感があったように、この曲には「密教」を感じました。

メロディの坂とピッキングハーモニクスがきっちり揃っているところが律されている感じで気持ち良かったです。イメージは「人里離れた山奥で生活を行う怪しい集団」。※曲の感想です

 

Patriot Anthem, a song by 妖精帝國 on Spotify

stigma, a song by 妖精帝國 on Spotify

 

妖精帝國の「GOTHIC LOLITA PROPAGANDA」をApple Musicで

妖精帝國の「stigma」をApple Musicで

 

 

 

 

 

 

tr.11「或る追憶、膨張宇宙に於ける深海乃ち萃点」

多分このアルバムで一番好きな曲。

妖精帝國初期の幻想的なプログレ感を上手くヘヴィメタルに昇華した傑作じゃないだろうか。反響するピアノがまさに「宇宙」「深海」という感じ。

アウトロが終盤に向かっている感強くて切ない…ピアノが物凄く悲しく聴こえます。

 

 

 

 

tr.12「葬送フリヰジアン」

歌い出しがかっこよすぎる!!RPG感が強めのパワー系メタル。

終始ビートがパカラッパカラッってしているのが独特の疾走感に繋がっているのかなと。

 

ブログ書いてる途中で本人のインタビューあったんで読んでいたんですけど「ギャロップ」っていうらしいです。また一つ勉強になった…

 

※インタビュ→https://gekirock.com/interview/2020/03/dasfeenreich.php

 

フリージアンってなんだろう…ってググったらフリージアンホースっていう馬がいるみたいですね。狙って付けたんだろうか…?

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全体的に曲の時間が短めになっていてあっと言う間に聴き終わってしまいました。これくらいが中弛みしなくて個人的にはいいです。(あんまり長いとウンザリしちゃう…)

全体的にメロディ強くて、他のアルバムに比べてかなりキャッチーに感じました。傑作だと思います。

 

 

 

って書き忘れる所だったんですけど妖精帝國が遂にサブスク解禁したんでね。興味のある方は是非に…

 

ではこれくらいで。ステイメタル!