なんでもコンクール

好きな音楽についてゆるーく書きます。基本的に褒めちぎり。

元祖サブカル系「筋肉少女帯」

大槻ケンヂ

 

アニメが好きな人なんかはもしかしたら名前くらいは知っているかもしれない。

 

人として軸がぶれている, a song by Tokusatsu on Spotify

人として軸がぶれている

人として軸がぶれている

  • 特撮
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

そう、「さよなら絶望先生」の主題歌を歌っていたあの人だ。ちなみに僕は「強引niマイYeah~」が一番好きです。

アニメタイアップだと「NHKにようこそ!」の主題歌も担当してたり…

昔はテレビ番組によく出演していたみたいなので親が知っている…というパターンも結構多かったりするかもしれない。

 

 

で?何の人なの?

今回紹介する「筋肉少女帯」のボーカリストである。そして、このバンドはとにかく尖っている。今までブログで紹介してきたバンドでもトップクラスに。

一回聴けば理解できるだろう。

 

 

open.spotify.com

 

筋肉少女帯の「新人」をApple Musicで

 

まさかの語り(初見時の感想)

初めて聴いた人は「なんだこの無茶苦茶なストーリーは!」と、なるだろう…

そもそも曲がゴリゴリのハードロック・メタルな時点でブラウザバックしてしまう人もいそう。メタラーが聴いても「なんやこのボーカルは…?」と、途轍もない違和感に襲われるに違いない。

でも、歌詞聴いてると「この話はどういう展開するんだ??」って気になりませんか?僕は最初めちゃくちゃ気になってそのまま聞き続けていたんですが…気になった結果↓

 

「短い命と知った子供たちは

毒を飲み次々と死んでいった

しかし、イワンだけは

死ぬことが出来なかった」

 

死なないのかーい!!

曲中で起承転結がハッキリしていて聴いてて面白いなと思った。曲の展開もドラマチックでカッコいいし。

難しい言葉を使っていないので聴きながらでも十分理解できるし、だからと言って平易

なその辺にある文章という感じでもない。絶妙なバランス感だ。

 

 

 

open.spotify.com

 

筋肉少女帯の「サーカス団パノラマ島へ帰る」をApple Musicで

 

当時はコミックバンドというイメージが強く、かなりふざけている曲もあった。というかこの曲のせいで世間の印象は「コミックバンド」として定着していたのかもしれない…

 

でも、このバンドの曲は時に哲学的だったり、シリアス、あるいは終末的であったり…真面目な曲ばかりだ。前述したとおり歌詞が分かりやすいのでハマる人はハマると思う。逆も然りで、無理な人は絶対無理でもある。

 

 

 

open.spotify.com

筋肉少女帯の「レティクル座妄想」をApple Musicで

 

この曲、青春を明るく順風満帆に送ってきた人にはただの不気味な曲でしかない。でも、どこか鬱屈した気持ちを抱えてきた人間にはめちゃくちゃ刺さる、というか共感できる歌詞だと思うんですよね。

僕は友達はいたけど内面はかなりネガティブだったので聴きながらグゥゥ…となった覚えがある。

 

「あいつら今に見返してやるからな…」的な歌詞の曲だが…

 

それでもなんだか、僕を笑ってる気がする

 

結局、本気で見返す気も、何かをやらかす…そんな勇気もない。「大丈夫」の連呼は自尊心を守るためなのだ。

僕はこの部分に非常に共感した。自分に自信のない人間は多分似た経験をしていると思うのだがどうだろうか?

 

 

 

 

 

 

大槻ケンヂは作家としても精力的に活動している。(最近は知らないが…)

彼の小説は妙な中毒性がある。と言っても僕が読んだのは一冊だけなのだが…

 

「ステーシーズ 少女再殺全談 (角川文庫) 大槻 ケンヂ 」   

https://www.amazon.co.jp/dp/B00EPZCUNQ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

内容はゾンビ物で、残虐なこともしているはずなのにどこか美しく…そんな感じで癖になる。

そして、この小説をモチーフにした曲が多数収録されている「ステーシーの美術」というアルバムがあったりする。バンドマンが自分で書いた小説のアルバムが存在しているのはレアケースではなかろうか。

 

open.spotify.com

 

筋肉少女帯の「ステーシーの美術」をApple Musicで

 

そんなアルバムから、僕がこのバンドで一番好きな曲だ。

↑のイワンのばかと同じように起承転結がハッキリしたお話で、一番ステーシーの世界観が分かりやすい。

ただ、非常に切ない。橘高文彦による美しいクラシックギターのアルペジオ、泣き叫ぶようなギターが余計に感情をあおってくる。まるでオペラ。

 

 

、、、ある日、少年は屍の中に恋人を見つける。

 

 

※本筋には関係ないが、ステーシーはモーニング娘によって舞台化されている。非常にクオリティが高く、中でも劇中歌である「キマグレ絶望アリガトウ」は鞘師里保による素晴らしい歌唱と楽曲クオリティで、(オーケン本人も言っていたが)埋もれさせるには勿体ないので紹介しておこうと思う。youtubeで検索すればすぐに出てくるはず。

 

 

 

 

 

 

 

…と言ったように、メインストリームからかけ離れていることはここまで読んできて理解できたと思う。まさにサブカルチャーという言葉通りのバンドなのである。

そして、後世のサブカルチャーにも影響を与えてたりもする。

 

open.spotify.com

 

筋肉少女帯の「断罪! 断罪! また断罪!! - EP」をApple Musicで

 

この曲の歌詞に出てくる「包帯で真っ白な少女」が実はある有名キャラクターのモチーフとなっている…

新世紀エヴァンゲリオンの「綾波レイ」である。

綾波レイ自身も後世のアニメキャラクターに多大な影響を与えており、まさかまさかの現代のサブカルチャーともリンクしてくる。

何なら綾波モチーフの曲まであるしね。BUMP OF CHICKEN「アルエ」とか。

 

 

 

 

 

 

…と、ネタに事欠かないバンドではあるのだが、これくらいにしておこうかと思う。

ちなみにオススメのアルバムは、

「公式セルフカバーベスト」「新人」、前述の「蜘蛛の糸」が収録されている「レティクル座妄想」あたりが聴きやすいと思う。レティクル座妄想に関してはコンセプトアルバムになっており、このアルバムだけの記事を書いてもいいなと思ってたり。あるいは、ツイッターのリプライツリーにでも。

 

個人的に一番聞きやすい曲をお勧めして締めとしたい。

 

open.spotify.com

筋肉少女帯の「公式セルフカバーベスト 4半世紀」をApple Musicで