KOTOKO's GAME SONG CB「The Bible」の特典BDの感想と感謝
KOTOKO's GAME SONG COMPLETE BOX 「The Bible」
いよいよ発売になりましたね。
気になる内容は名前の通り「KOTOKOが過去にリリースしたゲームの主題歌をひとまとめにしたCD BOX」です。
って書くのは簡単…ゲームの曲とかそれほど興味ないって人には伝わらないんだけど、これってかなり凄いことです。
どんなジャンルにもレアな音源っていうのは存在する。バンドだったらインディーズ時代に手売りしてたCDとか…確かに手に入れるのは難しい。
けど、ゲーソンって「そもそも音源が売ってない」なんてことが普通にあるわけです。おまけに曲の権利をゲーム会社側が持ってたりしてベストアルバムを作っても収録できなかったり…
まだ、リリース数が少ない人なら曲のリストを作って集められるだけCDを集めていくということもできるかもしれない。でも、KOTOKOクラスになってくると膨大な曲数なんですねこれが。
でもこのボックスは「コンプリート」しているらしい。CD10枚組…
「134曲」
これを偉業と言わずして何と言おうか。多分大変だったと思います。ブックレットのスペシャルサンクスに名を連ねている会社の数が凄い…
このような…時代が違っていたら「国宝」扱いされていたであろう代物がたったの15000円って破格過ぎですありがとうございます。
そして、CDだけじゃなくライブBDまで特典でつける始末。実質無料どころかこれもうお金貰っているようなもんだよ…
ってなわけでたった今、特典ブルーレイ「KOTOKO Major Debut 15th Anniversary Tour ”Fifteen Tales” IN TAIPEI」を見終えたので収録曲の感想でも書いていこうと思う。
セットリストと曲の感想↓
01.Face of Fact
ド頭この曲はずるい…KOTOKOの楽曲の中でもトップクラスに有名な名曲。
この曲に限らないけどI'veが手掛けた楽曲はとにかくイントロが長い!1分くらいある。
でも不思議とそうは感じたことないんですよね…最近になってネットのどっかで「長い」って書いてあったのを読んで、「あ、確かに」って気づいたくらいには。
クラブミュージック的なニュアンスもあるからでしょうけど、バックトラックがめちゃくちゃカッコいいことの証明だと思う。下手したら全編インストでも成り立つんじゃないだろうか…
この曲のリリースからもう18年経ってるらしいのだが…ライブでも全く衰えない高音に驚きました。圧倒的貫禄…
ちなみにバルドフォースというゲームの主題歌です。ゲームの感想は極力書かないでいきます。
02.Leaf Ticket
これまた懐かしい。
ゲーソンとかアニソンって音楽のジャンルじゃないんですよね。いや、当たり前だけど。
よくよく考えたら電波ソングもヘヴィメタルもバラードもゲームの主題歌だったらそれはもうゲーソンなわけですよ。それを一人のアーティストが歌い分けているって物凄いことだと思う。
中には「いや、この人はハードロック的なのはあんまり合ってないな…」ってこともあったりする。そのちぐはぐな感じがゲーソンの面白いところでもあるけれど…
KOTOKOに関しては違和感を感じたことってない気がするんですよね。声質の強さなのか、アレンジャーが優秀なのか…その辺は分かりませんが15年(メジャーデビュー前からなら20年くらい?)も一線で売れ続けている理由の一つなのかなと。
それにしても、非常時にこそ「日常の中の幸せ」みたいな曲は沁みますね…
「公園通り発 幸福行きの
小さなチケットあげるよ」
凄く素敵な歌詞だと思います。ラスサビだとチケット握ってるんですよね…ロマンチック。
03.Imaginary Affair
久しぶりに聴いたんだけど、卒業式とかで使っても違和感無いくらい綺麗なメロディラインですねー…
「ここから見える明日の絵日記描こう
平凡だって歪んでだって それが証し
何気ない顔をした朝日に会えたら
そよ風の真似をして この道歩いてゆこう」
KOTOKOの歌詞って情景描写が良い。比喩表現だけど、どんな感じで歩いているかが何となくイメージできちゃう…
作編曲:高瀬一矢
Red fractionとか書いた人と同じ人がこの曲作ってると思えない…作風の幅が広すぎる。
04.INFINITE SKY
唯一このライブで知らなかった曲。今原曲を聴いている所です。
作曲者上松さんなんですね… それを頭に入れるとストリングスがそれっぽいような…?あんまりエレメンツガーデン感はないなって感じました。
部屋に引きこもってばかりいると、こういう青空を連想させる曲がエモく聴こえる。間奏いいですね。
05.Fatally
多分、親の声より長い時間聴いてる曲。この「The ゲーソン」って感じのリードギターがめっちゃ好き。程よくアングラ感残している音質の感じ…(わかる人にはわかるはず)
打ち込みの上に乗ったギターを心地よく感じるのは僕が90年代生まれっていうのもありそう。親しみやすいです。
「想いという名の宝石があるから」
KOTOKOの曲って「宝石」ってワードが良く出てくるイメージある。幻想の宝石のせいか…?
06.jihad
人気曲でもあり、個人的に思い入れがありすぎる1曲。
BALDR SKY Dive2っていう作品の主題歌なんだけど…作中での使われ方がとても感動的でOP曲という立場を超えてしまった楽曲。長くなるのでやめておきます。
ライブっていうことでバンドに馴染ませるアレンジになってたけど同期の方もアレンジでした。メインフレーズがエレキギターになってたり。
歌詞に関していろいろ言いたいけどゲームの話になっちゃいそうなので…この曲の話は全然できないな…
やっぱ作品の思い出と紐づけられた曲のエネルギーって計り知れないですね。このコンプリートボックスだと人それぞれ134通りの思い出があるって考えるとなんかもう…(ここで語彙を失う)
07.蒼-iconoclast-
これ、ブレイブルーの曲だったっけ?「碧の天へ誘えど」のイメージ強くて…実はそれほど聴いてなかったけどカッコいいですね。
Bメロ怪しげ。サビへの持っていき方ちょっと気持ち悪いすね(褒め)
アレンジが全然KOTOKOっぽくなくて新鮮だったのでクレジット観てたんですが、編曲:宮崎歩ってデジモンの「Brave heart」の人で驚き。こういうアレンジする人なんですね。
08.WING OF ZERO
ちょっと昔の「サイバー感」を表現したかのようなアレンジ。ギターがちょいちょい横浜銀蝿っぽくて笑っちゃうんですよねこの曲。バルドスカイゼロにそれほど思い入れもないのもあると思うけど。
「何故僕らは~奪い合ってしまうんだろう?」→ソレスタルオトナビーング帝国感ありますね…
ライブ映像で見たのは初めてだったけど、ちょいちょい振付が氷室京介っぽくて、そこでも笑ってしまった。全体的に懐かしさを覚える曲ですね…
09.さくらんぼキッス 〜爆発だも〜ん〜
元祖「電波ソング」
今では吐いて捨てるほど溢れている電波ソングの先駆けです。本人もキツイっす的なこと言ってたけど思ってたよりイケてるし、この曲を歌えること自体が凄いです。どんな喉してるんですか…
歌のリズム小気味よくて楽しい気分になる。
…というか歌詞が今聴いても強烈過ぎて曲がどーとかいう感想が全部吹っ飛んでしまう。
(ああ神樣…)
(この唇は彼と出会うために生まれてきたのですね)
いや、口は物を食べる為の…
食事、生存本能、…つまり自らの命を超越するほどの愛だということだろうか。なんという恋愛ソング。
10.恋ひ恋ふ縁
知らなかった曲だけど…完全に好きなタイプの曲。季節的にもジャストなことも相まって雅な…って気分になってました。ベースカッコいいな!
ググってみるとクレジットが結構細かくて珍しいなって思いました。ギタリストと三味線の演者までは判明。
ギター弾いてる「Asai Yasuo」って方、ハロプロのアレンジとか結構やっててほーん、やるやん…って思ってたんですけど「あ!アンジュルムのギターレコーディングやってた人!!」ってことに気づいて…超個人的に親近感沸きました。多分業界じゃ有名な方なんでしょう…(わざわざクレジットされてるくらいだし)
もっと深く調べたら知ってる曲のギター沢山弾いてそう…ワクワク
11.Princess Brave!
ザ・アイドルソングって感じで、「多幸感」って言葉がぴったり。
でも、歌詞がやたら勇敢なのがゲーソンらしさというか…昔聴いてるときも思ってたんですけど、サビ前強くないですか?一番も二番も。
「牙を鳴らし吠える竜の火も百万の敵も止められはしない」
「鋭く輝く切っ先となり絶望の魔女の心臓貫く」
JAM PROJECTかな????ここリズミカルで好きです。
12.bumpy-jumpy
ああ、終わってしまう…な曲。駆け上がるようなサビが素敵。
「瞼(まぶた)をそっと伏せた
青い宝石みたいな波打ち際が忘れられなくて」
やっぱ宝石好きですよね!?って勝手にツッコミしてました。
夏、どちらかっていうと好きじゃないんですけど、良い夏来てほしいなぁ…って思って聞いてました。もっと状況良くなってたらいいですね…
全曲12曲で終了。そして本人のスペシャルインタビュー…は、自分で買ってみたほうがいいと思います。I'veの見る目は確かってことだけは間違いない。
ここまで長くなったけどこんな感じ。もう感謝することしかできないです。
ありがとう…ありがとう…!!